こんにちは、北の快適工房代表の木下勝寿(きのしたかつひさ)です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

ここ北海道では、北海道民が毎年心待ちにしている季節、「夏」がやってまいりました。

北海道の夏はとても短く、気温は例年20 度~ 25 度程度。

全国的にみると涼しい気候ではありますが、北海道民にとってはこの気温でさえも暑いと感じてしまいます。
 
さて、皆様のお住まいの地域では「夏」と言えば何を思い浮かべますか。
 
今回は北海道のたくさんある夏の風物詩の中でも「北海道外の人に知られたくない風物詩」をこっそりお届けします。
 
その正体は「公園で開催されるビアガーデン」です。

公園と言っても遊具などがある公園ではありません。

北海道民ならもうピンときているかもしれませんが、このビアガーデンは、北海道札幌市の中心部にある全長1,500 メートルにも及ぶ大きな通りの公園、「大通公園(おおどおりこうえん)」で1 ヵ月間にわたって開催されるお祭りなのです。
 
実はこの大通公園のビアガーデンの規模は、日本最大級

全長1,500 メートルの内、約900 メートルが様々なビアガーデンで埋め尽くされ、会場の座席数は13,000 席、昨年の来場者数は約120 万人、ビールは約100 万杯も消費されています。

DSC_0982

また、屋台もありきたりな屋台ではなく、北海道の新鮮魚介類や野菜料理はもちろんのこと、普段なかなか飲むことができない世界中のビールや料理が用意されていて、一度大通公園のビアガーデンに行くと、必ずやみつきになること間違いなしなんです。(私もこの期間中は、何度も何度も足を運びます。)
 
でも、このビアガーデンは日本最大級にもかかわらず、全国的にはそれほど知られていません。

北海道の観光情報としてあまり積極的にはアピールされていないようなのです。
 
私はこの大通公園のビアガーデンを全国の人にアピールすれば、間違いなく観光客が増えるだろうから、なぜこれをもっとアピールしないのかと不思議に思い、観光に携わる知人に聞いてみました。
 
すると、
 
「大通公園のビアガーデンは、地元の人が楽しむために開催されているから、北海道外の人にこのビアガーデンの良さが全部知れ渡ってしまうと、地元の人の分の席が足りなくなっちゃうしょ(笑)。」

と、教えてくれました。
(なるほど…と思ってしまった私をお許しください。)
 
最近は、観光客の方もときどき見かけることがありますが、私を含め、やっぱり座っている人のほとんどが地元の人。
 
観光客の方を見かけた時は、魅力を知ってもらえた嬉しさと、秘密を知られてしまった悔しい気持ちが交差するのがホンネですが、北の快適工房をご愛顧くださっている皆様にはどうしても教えて差し上げたいと思い、今回その秘密をばらしてしまいました(笑)。
 
もしこの時期、北海道にいらっしゃった時は足を運んでみてください。

もしかしたら隣の席で盛り上がっているのは私たちかもしれません。
 


 
したっけ(北海道では、「それじゃあ」のことを「したっけ」と言います。)
来月もお手紙を書かせていただきますね。


北の快適工房代表 木下勝寿