2021年5月 by 北の快適工房 こんにちは、北の快適工房代表木下勝寿です。5月となり、さわやかな風が吹く季節となりましたね。北海道では長かった冬もすっかり終わり、鮮やかな花や木々が私たちの目を楽しませています。さて、いつもは北海道のアレコレについて書かせていただいていますが、今回は私の実践している「小さな幸せをつかむ方法」について少しご紹介しようと思います。突然ですが、皆様は日々さまざまな出来事に遭遇する中で、落ち込むことはありますか?私自身は20代くらいまで人並みに落ち込むこともありましたが、実はそれ以降はほとんど落ち込んだことがありません。それは、そもそもトラブルが起きないとか、精神が鋼のようだから、ということではもちろんありません。こんな風に思えるようになったのは、私がまだ20代の頃、ある方の講演を聞きに行ったことがきっかけです。その内容は、「予想外の出来事が起きたら先に『ラッキー!』と言ってみて、そのあとに何がラッキーなのかを考える」というものです。「どうしてそんな風に考えられるのだろうか」と、とても興味を惹かれた当時の私は、講演後、その方に詳しくお話を聞きました。「最初から、なんでもかんでも前向きになれるわけじゃないんです。今でもときどき後ろ向きになることもあります。だから、何か思い通りにならないことがあったらとりあえず『ラッキー!』と言ってみて、後付けやゲーム感覚でいいから『ラッキーな理由』を考えればいいんです。」その方が終始にこやかに、そして楽しそうに話しているのを聞き、私も何かあると、とりあえず「ラッキー!」と言ってみるようにしました。すると、不思議なことにいろいろなことに対して、全般的に前向きになり、あまり悩まなくなっていったのです。まだ創業して間もなく、従業員も自分一人だけで給料も0円という生活を送っていた時期に、詐欺の被害にあったことがありました。しかしそんなときも、「規模が小さい今のうちでまだよかったのではないか。今経験できたことは自分の将来にとってラッキーだ!」と思えたのです。被害にあったときは顔も気持ちもぐしゃぐしゃだったのですが、この考えのおかげで翌日には平穏に過ごせるまでになっていました。(ただ、友人たちにはカラ元気だと思われていたようで、余計に慰めの言葉をもらった記憶があります。)この件をきっかけに「なんでもラッキーととらえてみれば乗り越えられる!」と自信をつけた私は、その後のさまざまな困難も「ラッキー!」と言って、乗り越えてきました。トラブルや困難を「気にしない(=ゼロの状態)」にするのではなく、「ラッキー(=プラスの状態)」にすることで、いつしかトラブルや困難は、私の中で「プラスを生み出す原動力」となりました。トラブルが起きたあとには大きく飛躍することができるようになったため、今では次に何が起きるのかワクワクしてしまうほどです。もちろん、何か思い通りにならないことや、ハプニングにあったときは「ラッキー」なんて思う暇も余裕もないかもしれません。ただ、ぜひ皆様も「ラッキー!」とまずは言葉にしてみてください。小さな出来事から「ラッキー」と言う習慣をつけていると、前よりも前向きに考えられるようになっているかもしれませんよ。 したっけ( 北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、来月もお手紙を書かせていただきますね。北の快適工房代表取締役 木下勝寿
2021年4月 by 北の快適工房 こんにちは、北の快適工房代表木下勝寿です。4月となり、北海道も春めいた日が増えてきました。冷え込む日はまだ多いものの、長かった冬も終わりに近づき、時折感じる春の気配につい頬が緩みます。さて、暦の上では春も終わりに近づく頃ですね。地域によっては桜が満開どころかチューリップやツツジが咲き始めるところもあるかもしれません。とはいえ4月といえばやはり桜が見頃の季節。毎年この時期を楽しみにしている方も多いかと思います。日本の桜といえば、その大半を占めるのは皆様にも馴染み深い「ソメイヨシノ」という種類です。桜の開花情報の標本木にもされているソメイヨシノは、一本の木から接ぎ木・挿し木をすることで数を増やしたもののため、気温や日照条件が同じであれば一斉に開花します。また、ほかの種類に比べて花をつける数が多く、満開になるととても華やかになることや、若木の頃から花が咲き、成長が早いという特徴があることから全国へ広まりました。明治以降には積極的に学校や公園、街路樹など、都市部を中心に植栽が進められ、現在のように各地で見られるようになったとされています。桜は元々300種類以上あるといわれており、ソメイヨシノ以外にも、それぞれの地域によってさまざまな種類の桜を見ることができます。北海道ではソメイヨシノのほか、八重咲きのサトザクラや背の低さが特徴的なチシマザクラなどがありますが、最も代表的なものとしてエゾヤマザクラ(オオヤマザクラ)があります。札幌市のお花見スポットとしても有名な円山公園も、このエゾヤマザクラがメインです。円山公園のエゾヤマザクラ 私は関西生まれで今では北海道に移り住んでからしばらく経つのですが、はじめは桜の開花時期や種類の違いに驚いた記憶があります。関西では早いところで3月には見頃を迎えるところも多く、5月になればすっかり葉桜になっているのですが、北海道ではゴールデンウィークあたりに見頃を迎えます。また、当時は桜といえばソメイヨシノのイメージがあったため、花と葉がほぼ同時期につくエゾヤマザクラを見たときは、「桜は桜でも印象がずいぶん違うんだなぁ」と思ったものです。もう一つ驚いたものとしては、桜並木のスケールの大きさです。中でも全国的にも有名な新ひだか町の「二十間道路(にじゅっけんどうろ)」を訪れた際は、7キロメートルにも渡る桜並木に圧倒されました。ほかにも、富良野市にある東大演習林の横を通る国道38号の一角では、雪の残る芦別岳(あしべつだけ)を背景に桜を眺めることができ、これまたスケールの大きい絶景に息をのむほどでした。そのほか全国的には、巨木や名木が多いエドヒガン、沖縄では梅のように濃い色の花を咲かせるカンヒザクラなど、各地にはさまざまな特徴を持つ桜がたくさんあります。皆様のお住まいの地域ではどんな桜が見られるのでしょうか。ぜひ地元ならではの桜も見つけてみてくださいね。したっけ( 北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、来月もお手紙を書かせていただきますね。北の快適工房 代表取締役 木下勝寿