2019年12月 by 北の快適工房 こんにちは、北の快適工房代表の木下勝寿です。冬の空が広がり、北海道ではすでにストーブやヒーターといった暖房器具が手放せない時期になりました。真っ白に染まっていく景色を眺めながら、「今年もこの季節が来たなぁ」としみじみ感じます。さて、12月といえば1年の最後の月。本格的な冬の始まりと同時に、行事やイベントが多い月でもありますね。お仕事はもちろんプライベートでもやることがたくさんあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。さらに年末年始ともなれば、年越しの大掃除や、新年を迎えるための準備など、ご家族が多い方ほど忙しいかもしれませんね。そしてお正月といえば定番の「おせち」。最近では百貨店やホテル、有名店のおせちから、洋風や中華といった一味違うおせちまで様々な種類が毎年出ていますね。一般に元旦に食べることの多いおせちですが、北海道を含めた一部の地域では、元旦ではなく大晦日におせちを食べるというところも多いんです。家庭によって大晦日用と元旦用に分けておくところや、大晦日の夜ご飯として食べ始め、元旦は残っている分と一緒にお雑煮を食べる、なんてところもあるようです。また、工房スタッフに聞いてみると、おせちは手作りするよりもお店で買う人のほうが多く、中には「お雑煮は食べるけどあとは家族の好きなものを食べる」、「おせちの具材は好きな種類を少しずつ買って組み合わせている」といったように、家庭のスタイルごとにいろいろな違いがありました。ご存じの方もいるかもしれませんが、私たち北の快適工房は、現在の健康食品や化粧品を販売する以前は、北海道の特産品を扱う事業を主にしていました。実はそのときにおせちの販売もしていたのですが、その頃は毎年、当時のスタッフと一緒に目が回るほど忙しい思いをしていました。当時私たちが扱っていたおせちは、「重箱」と「具材」がそれぞれバラバラで納品され、それをお客様の要望に合わせて組み合わせ、発送するというものでした。12月30日から31日にちょうどお客様へ届くようにするため、28日にはすべて発送します。ある年も完成に向けて作業をしていたのですが、いつもならほとんど終わっているところ、何百個というおせちがいまだに残っているという状況が発覚。しかし、おせちは一日も遅らせることはできないため、そこからは私も含めた当時のスタッフ全員で、早朝から深夜までひたすら作業を続けていました。もちろん具材は冷凍されているため、私たちも冷凍庫のような極寒の部屋の中で震えながら作業をしていました。何とか間に合って出荷が終わったときには、みんなで喜んだり達成感を味わう元気もなく、全員が抜け殻のようになっていました。ここまでギリギリのことはそうそうありませんでしたが、それでも目の回るような慌ただしさは毎年恒例でした。現在、季節商品は扱っていないため、そんなこともなくなりましたが、今では1年を通してやりがいを感じられる忙しさがあり、とてもありがたく思っています。私たち北の快適工房は、今後も様々な商品を生み出し、お客様にお届けしていきたいと考えています。その過程の中でさまざまな変化があるかとは思いますが、「お客様にご満足いただける商品をお届けする」ということだけは決して忘れずに、これからも努力と成長を重ねていきたいと思います。したっけ( 北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、来月もお手紙を書かせていただきますね。北の快適工房 代表取締役 木下勝寿