2018年12月 by 北の快適工房 こんにちは、北の快適工房代表の木下勝寿です。はやいもので今年も一年の締めくくりの月となりましたね。12月を迎えた北海道はすっかり冬模様。色付いていた紅葉もすっかり葉を落とし、気温もぐっと下がって本格的な寒さとなってきました。行き交う人の服装も暖かそうなコートや上着となり、手袋やマフラーも欠かせないアイテムとなっています。北海道では10月から遅くとも11月中までに各地で初雪が観測され、12月には根雪になります。根雪とは、簡単に言うと降り積もった雪が溶けずに地面にそのまま残ることを指します。(気象庁では根雪のことを長期積雪と呼びます。)この時期になると道路がツルツルに凍ってしまうこともあるので、車を運転する人のほとんどは初雪が降り始める10月ごろからタイヤ交換をし始めます。タイヤ交換は、冬になると雪や氷で路面が覆われる北海道では必須の作業です。雪がほとんど降らない地域にお住まいの方はなじみがないかもしれませんが、北海道や豪雪地域などでは雪道用のスタッドレスタイヤのことを「冬タイヤ」、ノーマルタイヤのことを「夏タイヤ」と呼びます。一般家庭の車のタイヤにチェーンを巻くことはまずありません。タイヤ交換の手順は難しくありませんが、重たいタイヤを運ぶ作業もありますので、ガソリンスタンドやカー用品店でやってもらう人もいます。また、冬になるとタイヤのほかにもワイパーの交換も必要、ということはご存じですか?真冬日が続くと通常のワイパーでは凍ってしまい、雪がくっついてしまうなど役に立たなくなってしまうからです。しかし、冬用のワイパーはワイパーブレードの部分がゴムで覆われているため走行中の寒さや水滴でも凍らないようになっています。さらに、北海道の冬道を走る車の特徴として、「4WD(4輪駆動)」が多い、ということが挙げられます。雪の降らない地域では2WD(2輪駆動)でも十分ですが、滑りやすい冬道ではスリップすることがよくあるので、少しでも安定感がある4WDに乗っている人が多いのです。4WDなら真冬によく起きる「でこぼこ路面にタイヤがはまって動けない!」というときも、自力で抜け出せる可能性が上がります。意外と知らない人が多かったのは、北海道で車を購入する場合「寒冷地仕様車」が標準として販売されていること。冬の平均気温がマイナスにもなる極寒地域では、普通仕様の車が走ると、寒さでエンジンがかからなくなったり、雪の重みに耐えきれずワイパーが動かなくなるということが発生します。そのため、販売されている車は元々寒冷地仕様になっているのです。寒冷地仕様車は暖房の機能が充実していたり、ミラーやガラスが凍らないようにヒーターがついていたり、暖房やヒーターの使用に耐えられるようバッテリーが大容量になっていたりと、どれも寒い冬を走るためには必須の装備がついています。冬は寒さが厳しい北海道ですが、その寒さのおかげで美しい景色や上質な雪を楽しむこともできます。私は北海道に移住してからもう十年以上も経ちますが、この季節一つをとっても、まだ知らなかった魅力に気づかされることが今でも多くあります。今年は台風に地震と相次いで災害に見舞われた年でもありましたが、来年はこの困難を乗り越え、さらに魅力的な北海道にしていくことが必要です。私も北海道を代表する会社の一つとして明るいニュースを届けられるように努めていきたいと思います。したっけ( 北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、来月もお手紙を書かせていただきますね。北の快適工房代表 木下勝寿