2018年11月 by 北の快適工房 こんにちは、北の快適工房代表の木下勝寿です。日増しに寒さもつのり、朝夕は肌寒い季節となりましたね。私は冬物に衣替えをしたクローゼットを眺めては、陽だまりのあたたかさが恋しくなります。北の大地である北海道は、11月となると紅葉も終わりに近づき、本格的な冬が近づいてきています。全国的にも気温が下がり、空気が乾燥する季節でもありますので、皆さんも体調管理には気を付けてくださいね。さて、少し前の話とはなりますが、9月6日の未明、のちに北海道胆振東部地震と名付けられた地震が発生しました。連日テレビなどでも報道されていましたので、ご存じの方も多いかと思います。私たち北の快適工房は、震度5強を観測した札幌市に本社がありますので、本社はもちろん、ほとんどの工房スタッフが自宅にいる最中に被災をいたしました。しかし、本社は幸いにも電気の復旧が早かったこと、ガラスが割れたり、物が壊れたりという危険を伴う被害がなかったこともあり、当日のうちに業務の一部を再開することができました。北海道の中心部でもある札幌市には、地下鉄、JR、市電、バスと様々な公共の交通機関がありますが、長年札幌市にいる私も、今回のようにすべての運行が止まるということは初めてであり、その被害の大きさに驚きました。始発から全線運休となったJR の改札の様子事前に社内では災害時の連絡手段などを決めていたため、全工房スタッフの状況をすぐに確認しました。その後、徒歩や自転車で安全に出勤できる人については業務の状況を確認するためにも会社に集合しましたが、遠方に自宅があるために出社できなかったり、安全を優先して自宅待機となった工房スタッフも多くいました。お客様にはできるかぎり早く商品をお届けしたい、しかし停電等により商品の発送停止やお客様からいただいたお問合わせの確認、ご回答ができなくなる状況も免れることはできませんでした。ただ、集まった各スタッフはそれぞれ今できることをさがし、電気が復旧した際にお客様へのお問合わせをすぐ再開できるよう準備をしたり、電源につなげなくても使えるノートパソコンを頼りに、できる限りの対応をしたりと、いつもよりも暗い室内でそれでも今自分たちにできる仕事を全うしました。翌日の午後になると、工房スタッフの大半が住んでいる札幌市内も、電気や水が徐々に復旧し始めました。また、止まっていた流通も地震から4 日後の週明けには動き始め、お客様への配送も順次進められるようになり、心配していた大きな余震もなく少しずつ通常通りの毎日を取り戻すことができました。今回の地震は大規模な土砂災害や、北海道全域に及ぶ停電、道路の陥没から家が全壊したり傾くなどの多くの被害がありました。地震によって陥没した札幌市内の道路しかし、そんなときだからこそ、温かい人と人との助け合いや思いやりを強く実感した時間でもありました。飲食店では冷蔵庫が使えないと食材がダメになってしまうため、食べられなくなるならと炊き出しを行ったところもありました。また、品薄となったスーパーやコンビニエンスストアではお客さん同士が食べ物や飲み物を譲り合ったり、同じマンションやアパート内で声を掛け合うなど、ご近所付き合いが少なくなったといわれる現在でも人のつながりの大切さを確かに感じました。今回の北海道胆振東部地震のほか、その直前に起こった台風21号は近畿地方を直撃し、今でもその爪痕を残しています。わたしたち北の快適工房も北海道復興のためさらに精進するとともに、全国が手を取り合い日本復興に立ち向かっていけることを祈っております。したっけ( 北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、来月もお手紙を書かせていただきますね。北の快適工房代表 木下勝寿