2018年7月 by 北の快適工房 こんにちは、北の快適工房代表の木下勝寿です。7 月を迎え、眩しく感じる青空が入道雲と一緒に夏の訪れを感じさせます。日差しも強く、汗ばむ日が多くなりましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。短い夏を迎えた北海道では、この時期にしか堪能できないものから北海道ならではのものまで、様々なイベントが各地で開催されています。その北海道ならではのイベントの一つに「ばんえい競馬」というものがあるのをご存じでしょうか。騎手の乗った馬による一般的な競馬とは違い、ばんえい競馬の馬は騎手が乗った鉄ソリをひきながら競うため、スピードのほかにも力が勝敗の鍵となる競馬です。日本国内では、札幌市から約150キロメートル東に位置する帯広市のみが公営競技として運営しており、世界的に見てもここだけでしか見ることのできない珍しいものです。今回は私の友人から聞いたばんえい競馬のエピソードについてお話しします。ご主人と二人で札幌市に暮らしている私の友人のSさんは、誕生日のお祝いもかねて旅行に行こうということになり、ドライブを楽しみながら帯広市を訪れたそうです。帯広ならではの名物や観光スポットを満喫していた二人ですが、ご主人の提案で「せっかくだから帯広にしかないばんえい競馬を見に行こう!」ということに。S さんは競馬場に来ることも初めてだったので、その雰囲気やがっしりした体躯のばんえい馬を見て思わず声が出てしまったそうです。最大1トンもの重い鉄ソリをひき、200mのコースを競います。しかし、その日の出走表(レースに出場する出走馬などの一覧)を見てびっくり!レースの一つに「S ちゃん誕生日おめでとうレース」という文字が……!はじめは同じ名前の人がたまたまいただけかもと思ったそうですが、実はご主人がSさんのために用意したサプライズ。ばんえい競馬には協賛レースというものがあり、事前の申込みと協賛金1万円を出すことで、個人でもレースにサブタイトルをつけることができるんです。ご主人は奥様であるS さんを驚かせようと、先に申込みをした上で、それとなくここまで誘導していたんです(笑)。その後は名前のついた協賛レースを観戦し、表彰式にはプレゼンターとして参加。騎手と優勝馬と一緒に記念撮影することができるので、しっかりと撮ってもらいました。騎手の方には「誕生日おめでとうございます。」とお祝いをもらい、しかも買った馬が見事に的中したので、全部含めて記念になる一日だったと嬉しそうに話してくれました。お互いに素敵なパートナーだなぁとほっこりした気持ちになったエピソードでした。いつでもパートナーのことを考え、お互いに思いやりを忘れないお二人は、これからもかけがえのない存在として支え合っていくのでしょうね。私たち北の快適工房もここまで支えてくださったみなさんのために、自分たちに何ができるのか、もっとご満足いただけるためにはどうすればいいのか、と一人でも多くの方が毎日を快適に過ごせるよう、日々、研究と開発を重ねています。これからもみなさんのベストパートナーとなれるような商品をお届けし、心配なときにはいつでも相談にのってくれる身近な存在であり続けられるよう、精進と努力を忘れず、お客様の目線に立ったモノづくりを大切にしていきたいと思います。したっけ( 北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、来月もお手紙を書かせていただきますね。北の快適工房代表 木下勝寿