2018年3月 by 北の快適工房 こんにちは、北の快適工房代表の木下勝寿です。3月となり、小学校や高校など、多くの学校が各地で卒業式を行う時期ですね。北海道はまだまだ雪が多く、明るい時間が長くなった今でも寒さは厳しいままです。しかし、工房スタッフはこれから来る春を思いながら、冬を満喫しています。ところで、3月といえば春の甲子園、センバツ高校野球が開催される時期でもあります。今年の北海道地区の出場校は、昨年の地区大会の優勝校である駒大苫小牧高校(駒澤大学附属苫小牧高等学校)。この駒大苫小牧高校といえば、2004年に夏の甲子園で初めて北海道の高校として優勝したというニュースを今でも覚えています。それまで、北海道の高校の野球部は「雪の季節には外で本格的な練習ができないため、甲子園では圧倒的に不利」といわれていました。それを駒大苫小牧高校の野球部の選手たちは、降り積もった雪上で練習をし、打席には滑り止めにじゅうたんを敷き、氷点下の中でも練習を重ねたそうです。そして、そんな努力の末2004年に見事全国優勝を果たしました。春の甲子園は阪神甲子園球場で開催されます。駒大苫小牧高校のある苫小牧市は、北海道の南西部に位置する比較的積雪の少ない地域といわれていますが、それでも北海道は北海道。雪が少なくとも冬場は氷点下になる日が多くあります。一面雪しか見えないグラウンドで練習をする……、熱意と努力がなければ体力のある高校生でも辛く厳しい環境だったと思います。寒い日は霜が降りることも……。当時、初戦を通過したということだけでも「すごい!」といわれていましたが、試合を重ねるごとにどんどん盛り上がっていく報道もあって、決勝戦になる頃には今まで甲子園の中継を見ることがなかった人たちもテレビにくぎ付けになりました。そして、NHKのほか北海道のローカル局でも生中継された決勝戦は、最高視聴率46.2%を記録するところも出るなど、自分も含め北海道全体が熱狂したことを思い出します。春夏を通じて初の優勝を果たしたときにはあちこちでお祝いムード。さらに翌年の2005年には57年ぶり6校目の連覇を達成し、再び私たちを驚かせてくれました。そのときの監督は、自分たちのことを「われわれは北国のチャレンジャー」だと言って連覇に向けて突き進んでいましたが、いざ連覇を果たしたときは監督自身もとても驚いていたそうです。雪が降る地域は練習に不利、というイメージがついて回っていた中、駒大苫小牧高校の野球部が北海道でも頑張ればできるんだ!ということを証明してくれたことに私は大変感銘を受けました。そのときに「全国から注目されるような会社になって、『北海道からも素晴らしい会社が生まれるんだ。』ということを全国に証明しよう。」と、改めて決意し、さらに「私たちが産業界の駒大苫小牧高校のような存在になろう。」と新たに心に刻みました。あれから10年以上経ち、昨年は全国の上場企業の中で株価上昇率日本一となり、多くの方々に注目していただけるようになりました。お客様からも「これからも頑張って」と、日々応援のお言葉をいただいております。勇気を与えてくれた当時の駒大苫小牧高校の選手たちには今でも感謝しています。これからも「北海道には北の快適工房があるよね」と言っていただけるように、私たちも日々自分たちのできること、やるべきことに真摯に向き合っていこうと思います。したっけ( 北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、来月もお手紙を書かせていただきますね。北の快適工房代表 木下勝寿