2017年10月 by 北の快適工房 こんにちは、北の快適工房代表の木下勝寿です。北海道は10月ともなると、すっかり秋模様です。晴れた日の日中は、澄んだ空気が実にすがすがしい一方で、夜は気温がグッと下がり肌寒くなりました。私は外の空気に、ほんの少しだけ冬の匂いを感じ始めています。冬用のコートやマフラーの出番もそろそろかもしれません。突然ですが、北海道大学(以下:北大)をご存じですか?初代教頭、ウィリアム・スミス・クラーク博士の「少年よ、大志を抱け。」の言葉は有名かと思います。北海道を代表する大学であり、観光スポットにもなっていますよね。私はこの時期欠かさず、北大のある場所に紅葉を見に行っています。お目当ては、北13条門から入ってすぐの敷地内にある「北大イチョウ並木」です。毎年10月の下旬ごろに見ごろを迎え、一般の方にも開放されます。↑写真左:北大ポプラ並木。ガイドブックにも掲載される有名スポットです。写真右↑:絵本の中のような北大イチョウ並木のロケーションは感動の一言。北大で並木と言えば、ご存じの方はポプラ並木をイメージする方が多いかもしれませんが、実は同校の学生の方や、そして地元の方の中で人気なのは「北大イチョウ並木」です。工房スタッフにもファンがたくさんいます。人気の理由はその圧巻の美しさ。道路を覆うかのように立ち並ぶイチョウの木は、その1本1本が葉の1枚1枚に至るまで、全て黄金色に染まり、まるで絵本の世界にいるような、そんな感覚になるほどの美しさです。これを見ると毎年、秋が来たんだなぁと感じます。そんな美しい並木道がある北大は北海道の歴史を語る上では、欠かすことのできない存在です。明治時代、近代化を推し進める日本にとって、資源が豊富な北海道の開拓は国としてとても重要な課題でした。そんな開拓を引っ張っていく人材を育てる場として、北大の前身となる、札幌農学校が誕生したのです。卒業生には5千円札に肖像画が描かれた新渡戸稲造さんを始め、北海道の発展に大きく影響を与えた、たくさんの著名人がいます。つまり北大の発展と北海道の発展は決して切り離せない関係であり、北海道の歴史そのものと言っても過言ではないのです。敷地内には、当時の様子が伺い知れる、様々な歴史ある建物が今もなおその姿を残しています。↑重要文化財、札幌農学校第二農場。↑レトロな作りの建物が歴史を感じさせます。北海道の大学でありながら、半数を超える学生の方が北海道外から進学しているのも1つの特徴です。現役の学生の方に話を聞いてみたところ、学びの環境、そして北海道の過ごしやすさにすっかりほれ込んでしまい、卒業後は、そのまま北海道で就職する方も多いのだとか。実際に北海道外から進学し、同校を卒業して入社した工房スタッフもいます。北の学び舎、北大は今も昔も変わらず、北海道の歴史を紡ぐ存在です。ちなみに、冒頭でお話ししたイチョウ並木は、昭和14年に植えられたものとのこと。このイチョウ並木もまた、北大、そしてそこに集まる人々の歴史を約80年に渡って見守り、共に成長してきたのですね。私たち北の快適工房も、1日1日、お客様との歴史を大切に紡いでいくブランドとして、精進していきたいと思います。したっけ( 北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、来月もお手紙を書かせていただきますね。北の快適工房代表 木下勝寿