2016年10月 by 北の快適工房 こんにちは、北の快適工房代表の木下勝寿(きのしたかつひさ)です。10月の北海道はすっかり秋模様です。本州はまだまだ夏日の日もあるかと思いますが、この時期の北海道は最高気温でも20度を下回り、主要な紅葉スポットも見ごろを迎えています。突然ですが、皆さんはニッカウヰスキー(ウイスキー)をご存知でしょうか?札幌のすすきのがテレビなどで取り上げられると、大体その象徴としてニッカウヰスキーの看板が出ます。2014年NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」でも題材として取り上げられた、日本を代表する国産ウイスキーブランドです。(↑夜は特に、ライトがついて印象深い光景です)ニッカウヰスキーの歴史で欠かせない要素の1つが、一番最初に設立された北海道余市(よいち)の蒸留所です。この10月は蒸留所の創立月で、丸82年が経つ今も当時の面影をそのままに残しています。現在、蒸留所は見学やイベント開催で誰でも訪れることができる北海道の名所のひとつ。私のオススメは年に2期、開催されている「マイウイスキーづくり」です。なんと、自分で作ったウイスキーを熟成させ、10年後に受け取るという素敵な体験ができます。ちょっと気長ですが、タイムカプセル気分を味わえますよ。(※参加は抽選制ですのでご注意ください。)(↑竹鶴政孝像の前で)なぜ私がこんな話をしたかというと、モノづくりに携わる人間として、私がこのニッカウヰスキーの創立者、竹鶴政孝(たけつるまさたか)さんに共感、尊敬するファンの1人だからです。ちなみにマッサンというのは竹鶴さんの愛称のことで、竹鶴さんの奥様であるジェシーロバータ(リタ)カウンさんが“まさたかさん”という呼び方が発音しにくいためにつけられたそうです。私が最も共感したのは、竹鶴さんがその生涯をかけてウイスキーづくりに寄せた「本物を届けたい」という想いです。竹鶴さんは本場スコットランドでウイスキーづくりを学び、帰国後も常に「本物」を作り続けました。戦後、ウイスキーは高級品だったために、ウイスキーに見せかけてアルコールに人工的な香りをつけた安価な粗悪品が出回る中でも、その味や品質にこだわり続け、蒸留した「本物」のウイスキーを届けたいという姿勢を変えませんでした。たとえ目の前の利益を得られるとしても、自分からウイスキー、そしてお客様への想いに背くことはできなかったほど、情熱を傾けた職人だったのです。そして、その想いを支え続けた奥様のリタさん、竹鶴さんの技術と信念を信じて応援したニッカウヰスキー出資者、そして日々を支えた社員の方々。竹鶴さんの想いと出会いが、広く親しまれる「本物」のウイスキー、ニッカウヰスキーを作ったのです。幸いなことに、私も現在、竹鶴さんのように想いを共有できる社員という仲間がいます。そして、私たち北の快適工房が掲げる、~実感主義のモノづくり~という想いも、竹鶴さんの想いと同じです。どんな健康やスキンケアに関する商品が世の中に出回ろうとも、私たち北の快適工房も、常にお客様に喜んでいただけるよう、実感できる「本物」の商品だけをお届けし続けます。したっけ(北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、来月もお手紙を書かせていただきますね。北の快適工房代表 木下勝寿