こんにちは、北の快適工房代表の木下勝寿(きのしたかつひさ)です。
10月の北海道はすっかり秋模様です。
本州はまだまだ夏日の日もあるかと思いますが、
この時期の北海道は最高気温でも20度を下回り、
主要な紅葉スポットも見ごろを迎えています。

突然ですが、
皆さんはニッカウヰスキー(ウイスキー)をご存知でしょうか?
札幌のすすきのがテレビなどで取り上げられると、
大体その象徴としてニッカウヰスキーの看板が出ます。
2014年NHK朝の連続テレビ小説
「マッサン」でも題材として取り上げられた、
日本を代表する国産ウイスキーブランドです。

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(↑夜は特に、ライトがついて印象深い光景です)


ニッカウヰスキーの歴史で欠かせない要素の1つが、
一番最初に設立された北海道余市(よいち)の蒸留所です。

余市と札幌

この10月は蒸留所の創立月で、
丸82年が経つ今も当時の面影をそのままに残しています。

現在、蒸留所は見学やイベント開催で
誰でも訪れることができる北海道の名所のひとつ。

私のオススメは年に2期、開催されている
「マイウイスキーづくり」です。
なんと、自分で作ったウイスキーを熟成させ、
10年後に受け取るという素敵な体験ができます。
ちょっと気長ですが、タイムカプセル気分を味わえますよ。
(※参加は抽選制ですのでご注意ください。)

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(↑竹鶴政孝像の前で)

なぜ私がこんな話をしたかというと、
モノづくりに携わる人間として、
私がこのニッカウヰスキーの創立者、竹鶴政孝(たけつるまさたか)さん
共感、尊敬するファンの1人だからです。
ちなみにマッサンというのは竹鶴さんの愛称のことで、
竹鶴さんの奥様であるジェシーロバータ(リタ)カウンさんが
“まさたかさん”という呼び方が発音しにくいために
つけられたそうです。


私が最も共感したのは、
竹鶴さんがその生涯をかけてウイスキーづくりに寄せた
「本物を届けたい」という想いです。

竹鶴さんは本場スコットランドでウイスキーづくりを学び、
帰国後も常に「本物」を作り続けました。
戦後、ウイスキーは高級品だったために、
ウイスキーに見せかけてアルコールに人工的な香りをつけた
安価な粗悪品が出回る中でも、その味や品質にこだわり続け、
蒸留した「本物」のウイスキーを届けたいという姿勢を変えませんでした。

たとえ目の前の利益を得られるとしても、
自分からウイスキー、そしてお客様への想いに背くことはできなかったほど、
情熱を傾けた職人だったのです。


そして、その想いを支え続けた奥様のリタさん、
竹鶴さんの技術と信念を信じて応援したニッカウヰスキー出資者、
そして日々を支えた社員の方々。
竹鶴さんの想いと出会いが、
広く親しまれる「本物」のウイスキー、ニッカウヰスキーを作った
のです。

幸いなことに、私も現在、
竹鶴さんのように想いを共有できる社員という仲間がいます。
そして、私たち北の快適工房が掲げる、
~実感主義のモノづくり~という想いも、竹鶴さんの想いと同じです。
どんな健康やスキンケアに関する商品が世の中に出回ろうとも、
私たち北の快適工房も、常にお客様に喜んでいただけるよう、
実感できる「本物」の商品だけお届けし続けます。



したっけ(北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、
来月もお手紙を書かせていただきますね。



北の快適工房代表 木下勝寿