いつも北の快適工房をご愛顧いただきありがとうございます。
北の快適工房代表の木下勝寿(きのしたかつひさ)です。

この時期の北海道は紅葉が進み、更に秋が深まっています。
皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか。
 
北海道の紅葉は、葉の色がとてもカラフルになるのが特徴です。

北海道は「広葉樹」と「針葉樹」という樹木が混生している針広混交林帯のため、樹木によって葉が紅く色づくスピードが異なります。

針葉樹という樹木が、紅く色づくのが遅いため、先に紅くなる広葉樹の「紅」、そして針葉樹の「黄」「緑」の3色のコントラストになるのです。

加えて、紅葉シーズン真っ只中なのにも関わらず、北海道の大雪山系最高峰の「旭岳(あさひだけ)」という山には、例年この時期に" 初雪" が観測されます。

そのため、地域によっては「紅」「黄」「緑」「白」の美しい4色のコントラストを見ることもできるのです。

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そんな秋本番と冬の近づきを知らせるものとして、北海道民は紅葉の他にも、あるものを見ると実感します。

それは、「ナナカマド」という樹木の紅い実です。
 
ナナカマドの花言葉は「慎重」「用心」「賢明」「安全」。

そのため、北海道中の市町村では交通安全を祈念して、街路樹として植えているところがたくさんあります。

つい先日、タクシーに乗っていた時に、ふとナナカマドの花言葉を思い出し、運転手さんと話していました。
 
そしてタクシーの運転手さんがこんな話をしてくれたのです。

「私たち仲間の間でも、ナナカマドの花言葉を知ってからは、この紅い実を見ると改めて安全運転を心がけようねっていう話をしますよ。あと、ナナカマドの紅い実は冬でも実だけ残るでしょう。だからナナカマドの実が紅くなると、残りの秋とこれからの冬を同時に感じるんです。」
 
そして、続けてこんなことも話してくれました。
 
「あと、ナナカマドって夏に白い花を咲かせるじゃないですか。
なので、秋になって葉と実が紅くなってから、" この木はナナカマドだったんだ。" と、改めて気づくんですよね。

見慣れた風景って、実は一番見えにくくなっているんだって、季節の移り変わりを見ながら毎年反省をするんです。同じ日は二度と来ないんだって。

お客様との出会いもそうですよね。
今日出会うお客様は、もしかしたら人生で一度きりの出会いかもしれない。
だから、毎日出会うお客様一人ひとりを大切に、そして新鮮な気持ちで迎えられるようにしなければ、と。」

 
この話を聞いて、とても心が温まる反面、私自身少しハッとしました。

北海道に住む私たちにとっては、街路樹に植えられているナナカマドの存在はごく普通の秋の風物詩の一つです。

存在を分かっているものの、このタクシーの運転手さんが言っているように、秋になり葉や実の色が「変化」してから改めて気づくことが多いのも事実です。

お客様との出会いやつながりも、また同じです。 
 
こうやって、いつもおたよりを読んでくださっているお客様がいることが、どんなに嬉しいことなのか。

皆様との一期一会は、私にとってはかけがえのないものです。

そんなことを、ナナカマドを見ながら思っています。




したっけ(北海道では、「それじゃあ」のことを「したっけ」と言います。)
来月もお手紙を書かせていただきますね。

 

北の快適工房代表 木下勝寿