こんにちは!
北の快適工房代表の木下勝寿(きのしたかつひさ)です。

いつも北の快適工房をご利用いただきありがとうございます。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

最近北海道では、ニュースやウェブサイトで北海道富良野(ふらの)地方で有名なラベンダーの開花時期が話題になっています。

国内最大級と言われるこの富良野地方のラベンダー畑では、毎年7月の上旬から中旬にかけてラベンダーが満開になります。

丘の斜面一面に咲いているラベンダー畑は、“紫のじゅうたん”と呼ばれています。

私が以前富良野へ行った時のこと。

一面に広がるラベンダー畑の中で、農作業の格好をした方々を目にしました。

近づいてみると、その方々はまだ鮮やかに咲いているラベンダーをひとかたまりずつ、丁寧に手作業で刈り取っていたのです。

 写真 1

この作業をしている方々は「でめん(出面)さん」と呼ばれており、毎年限られた時期にだけ、ラベンダーの刈り取りをしているそうです。

また、刈り取りで忙しいお盆時期だけではなく、伸びたラベンダーの形を切り揃えるために晩秋の時期にも姿を現し、ラベンダーの手入れを行っているとのこと。

私はその中の一人の方に、広大なラベンダー畑の中を機械ではなく、すべて手作業で刈り取っていることについて、理由はあるのかを質問してみました。

すると、

「ラベンダーの花は、一本ずつ地面から真っ直ぐに生えているんじゃなくて、ひとつの株から、何本も放射状に生えて半球状に咲いているんだわ。これを機械で水平に刈り取っちゃうと、一本ずつの長さがバラバラになって、来年咲いた時に見た目が悪いのよ。だからそれぞれの株に合わせて手作業で丸く刈り取って、来年も同じように綺麗な半球状に咲くようにしてるんだわ。」

と話してくれました。

「だから一つひとつ手作業なんですか・・・。それは大変ですね。」と私が言うと、

「なんもだ~!(北海道弁で「どうってことないよ!」を「なんもだ」と言います。)せっかく全国から見に来てくれるんだから、綺麗な花を見てもらいたいっしょ!」

と、そのでめんさんは笑顔で言っていました。

遠くからみると、“紫のじゅうたん”のように見える富良野のラベンダー畑はでめんさん方の丁寧な手作業の“賜物”だったのです。

毎年たくさんの観光客がこのラベンダー畑に訪れます。

最近ではラベンダーに囲まれた中で結婚式を挙げている人を見かけることもあり、訪れる人々を幸せな気持ちにさせてくれます。

皆様も、北海道にいらっしゃった時は、是非ラベンダー畑まで足を運んでみてください。

それではまた、来月もお手紙を書かせていただきますね。




北の快適工房 木下勝寿