こんにちは!
北の快適工房代表の木下勝寿(きのしたかつひさ)です。

いつも北の快適工房をご利用いただきありがとうございます。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
 
全国的にはちょうど夏を待ち望む季節なのでしょうか。
北海道も少しずつ暖かくなり、各地で木々の葉が緑色に色づき始めています。
 
さて、今年も “ とうきびワゴン”の姿を見かける季節となりました。

「とうきび」とは、北海道弁「とうもろこし」のことで、“ とうきびワゴン”とはその“ とうきび”を販売している屋台のことを言います。
 
(下の写真に写っているのがとうきびワゴンです。)

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一般的に、黄色や青色をしていることが多いです。

この“ とうきびワゴン”は4 月の下旬から札幌市の大通公園(札幌市の中心部にある全長1.5 キロメートルにも渡る自然豊かな公園)の至るところに姿を現すようになり、10・11 月頃まで利用することができます。

とうきびと言えば夏の風物詩ですので、このワゴンが大通公園に登場し始めると、もうすぐ北海道に夏が訪れるかのように感じます。

この“ とうきびワゴン”では、ゆでたての“ ゆでとうきび”や焦げ目のついた“ 焼きとうきび”を味わうことができます。

その中でも私のオススメは「焼きとうきび」

これは、大通公園限定の甘辛しょうゆだれを使用しており、ちょっと焦げ目がつくまで焼いてあるので、家で食べるものとひと味違います。
 
時期によっては、粒が全て真っ白でとても甘い「ピュアホワイト」や、もちもちとした食感の「黒もちきび」という銘柄のとうきびも売っていることもあります。ぜひ見つけたら食べてみてくださいね!
 
 
以前私がこのワゴンでとうきびを買った時のこと。

お店のおばちゃんに“ とうきびワゴン”の昔話を聞いたことがありました。

なんでもこの“ とうきびワゴン”、遡ること明治時代から大通公園にあるそうで、最初はワゴンという形ではなく、農家の方がとうきびやじゃがいもなどの農作物を焼いて販売していたのだとか。

そこから次第に今のワゴン式の屋台となり、子供から大人までたくさんの人々で賑わっていたそうです。
 
最近では北海道以外から観光で訪れるお客様も増え、観光名所としても名を馳せるようになりました。

私が大通公園を歩いていると、ガイドブックを持ちながらワゴンに並んでいる人を見かけることが多く、大通公園の中がいつも以上に笑顔であふれているように感じます。

ワゴンを利用する人が変わっても、その光景だけは今も昔も変わらないのでしょうね。
 
私はこの光景を見かける度に、昔からずっとある“ とうきびワゴン”には、このワゴンならではの思い出がたくさん積み重なっているのではないかと感じます。

公園の周りの景観は少しずつ変わってきてはいますが、“ とうきびワゴン”を利用する人々の笑顔はいつまでも変わらずにずっとこの大通公園にあり続けてほしいものです。
 
それでは来月もお手紙を書かせていただきますね。
また来月お会いいたしましょう!


 
北の快適工房 木下勝寿