こんにちは!
北の快適工房代表の木下勝寿(きのしたかつひさ)です。
お元気ですか?
 
全国では本格的に春の季節となりましたね。

皆様がお住まいの地域では桜が花開いている頃でしょうか。
北海道は長い長い冬を終えたばかりなので、桜が満開になるのはまだ先のようです。
 
道路脇には雪がまだ少し残っており、私は久しぶりに顔を出した道路を通る度にウキウキしながら、慣れない道路の感覚を少しずつ取り戻しているところです。

山道に行くと、道端でキツネを見かけることも増えてきました。

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先月は、雪が解け始めてもその日の夜には大雪になっていることが多く、今でも本当に春が来たのだろうか…と実はまだ疑ってしまっている自分もいます(笑)
 
さて、4 月になり新生活もスタートし、「出会い」の季節がやってきましたね。
 
実は北海道では、この時期たくさんの「迷子たち」と出会える季節でもあるのです。
 
雪解けとともに道路が見え始めると、道のあちらこちらに片方だけの手袋や耳あてなどの落し物を目にするようになります。

北海道の冬の間は、一度道に何かを落としてしまうと次から次へと降ってくる雪に埋もれてしまい、そのまま見つからないことがほとんどなのです。
 
そのため雪が解けるこの時期には道路の至る所から様々な落し物が顔を出すのです。
 
あれはちょうど一昨年の2 月頃だったでしょうか。
私が大事にしていた手袋を道で落としてしまったことがありました。
 
その日はとても快晴で比較的暖かかったので、手袋をポケットにしまったまま通勤したのですが、会社に着くと片方の手袋を落としてしまったことに気がつきました。

よりによってその日の夜は大雪で、帰り道に探してはみたものの、その手袋を見つけることはできませんでした。
 
お気に入りだった分、とても悲しい気持ちになったのですが、なんとその手袋を春の雪解けの時期に見つけることができたのです!

しかしその手袋を手にとってみると、砂にまみれてちょっと汚れた姿になっていました。

見つかるまでの間、この手袋がどのように過ごしていたのかはわかりませんが、ずっと冷たい雪の中で過ごしていたのだとしたら、「春」の訪れを誰よりも望んでいたのは、この手袋だったのではないかと思います。
 
毎年道端でその落し物という名の「迷子たち」を見かける度に、今年も北海道に春がやってきたのだと感じ、その「迷子たち」をちょっと人目につきやすいところに移してあげることが私の日課となっています。
 
皆様もぜひ北海道に訪れた際に、春の「迷子たち」を見かけたら優しく手を差し伸べてあげてくれると嬉しいです。
 
それでは来月もお手紙を書かせていただきますね。
また来月お会いいたしましょう!


 
北の快適工房 木下勝寿