2019年3月 by 北の快適工房 こんにちは、北の快適工房代表の木下勝寿です。日ごとに暖かさを感じられることが増え、桜のつぼみもほころび始める時期でしょうか。北海道では多少寒さが緩んだもののまだまだ雪景色が残っています。四月からは進学や就職などで新生活が始まるため、三月の今は準備などで忙しいという方もいるのではないでしょうか?中には引っ越しの準備や片付けで今まさに大忙し!という方もいるかもしれませんね。北の快適工房のスタッフの中にも北海道外から引っ越してきたスタッフが多くいます。自分の地元よりも家賃が安く、札幌市内の中心地や最寄り駅から近い場所でも広くて新しい物件を選ぶことができて感激したというスタッフや、北海道ではクーラーがない物件が多く、その代わりに部屋には必ずといっていいほど、ストーブなどの暖房機器がついているため、地元と北海道の違いを感じたというスタッフもいました。冬になると積雪によって足元が悪くなり、気温が氷点下になることも多い北海道では、やはり冬場の引っ越しはできれば避けたい時期でもあります。ただ、中にはやむを得ず引っ越しを決行する人ももちろんいます。工房スタッフのSさんもその一人です。札幌市から北西に約31キロの距離にある小樽市に住んでいたSさん。小樽市といえば運河が有名ですが、実は傾斜の厳しい坂が街の至る所に存在する「坂の街」でもあります。Sさんと奥さんの自宅は真冬ともなるとタクシーの運転手でさえも断るような坂の先にあったのですが、そんな場所にも関わらず真冬に二人だけで引っ越しを決行したそう。まず借りてきたトラックが坂を上り切れるかどうか、というところだったそうですが、荷運びも順調に進み、無事にその日のうちに引っ越し作業は完了。ただそれは引っ越し屋さんで働いていた経験を持つSさんと、トラック好きの奥さんによる運転テクニックがあったからこその荒業です。ほかにもすぐ近くへの引っ越しだからと、旦那さんと二人で真冬の引っ越しをしたWさん。簡単だったはずの作業も、どんどん降り積もる雪に阻まれて大変な思いをしたそうです。数分外に置いていただけで荷物は雪で濡れ、一歩踏み出すたびに足をとられ、重たい荷物を運び出したあとは息も絶え絶え……。しかも荷物の搬出の日の前にすでに電気やガスを止めてしまっていたため、温まる暇もなく、外と気温が変わらない寒々とした室内を行ったり来たりする作業はもう経験したくない、と語っていました。北海道育ちであってもなかなか厳しい冬の引っ越し作業ですが、北海道に住むには引っ越し先選びも大切です。暖かい時期に下見をした場合などは見落としがちですが「暖かいつくりになっているか」「雪対策がされているか」という点を確認することは、北海道の冬を乗り切るためには重要なポイントです。例えば冷気が部屋に入り込まないように窓が二重窓になっているか。一階部分が駐車場になっている場合は、部屋が冷えやすいため、暖房設備がしっかりしているかなど、「冬」に備えて住宅を選ぶことが大切です。そのときになってから困った!とならないためにも、事前の下調べはしっかりしておくことをおすすめします。春の訪れが待ち遠しい一方で、まだまだウィンタースポーツなども楽しめるこの時期の北海道。来月からは初々しい新卒社員たちが入ってくるということもあり、新しい出会いに今からワクワクしています。新年度になってもスタッフ一同気持ちを引き締めて、来年度もより良いサービス・商品の提供に努めていきたいと思います。したっけ( 北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、来月もお手紙を書かせていただきますね。北の快適工房 代表取締役 木下勝寿