2019年6月 by 北の快適工房 こんにちは、北の快適工房代表の木下勝寿です。本格的な夏を控え、今年も梅雨の季節となりましたね。私たち北の快適工房がある北海道は、梅雨前線の影響が少ない地域ということもあり、すっかり暖かくなった空気に心躍らせています。6月の北海道は天気がぐずつく日はあるものの、この頃から本格的なレジャーシーズンが始まります。自然溢れる北海道はドライブからアクティビティまで様々なものを楽しむことができますが、ほかにも遊園地や動物園、水族館などレジャー施設も豊富にあります。札幌市近郊だけでも楽しめる施設はたくさんありますが、私は先日その内の一つでもある円山動物園に行ってきました。北海道の動物園といえば「行動展示」で一躍有名となった旭山動物園などを思い浮かべる方も多いかと思いますが、札幌市内にある円山動物園は市民に昔から愛されている、国内でも屈指の自然豊富な動物園です。円山動物園正門入口円山動物園は1960年に東京から移動動物園を招いたことをきっかけに、翌年、国内で10番目の動物園として誕生したのがはじまりです。当初、「児童遊園」という位置づけで始まった際は、動物もヒグマ、エゾシカ、オオワシのみだったそうですが、その後、施設が整備されるとともに動物の種類も増え、現在は170種類以上の動物を飼育しています。広々とした園内には20もの動物館が設けられており、現在、それぞれの施設のリニューアルが徐々に進められています。すでにリニューアルされた施設は、「生息環境展示」と呼ばれる動物本来の行動を引き出す環境づくりをコンセプトにつくられ、より野生に近い形の動物たちを見ることができます。また、以前にも増して動物との距離が近くなったこともあり、子供から大人まで楽しめる空間に人気が高まっています。最近では、今年の3月に新施設の「ゾウ舎」がオープンし、アジアゾウ4頭が一般に公開されました。2007年に先代のアジアゾウである花子が亡くなり、その後12年の間ゾウがいなかった円山動物園ですが、今年は子供のゾウを含めた新しいゾウたちのおかげでより一層賑わいを見せています。私のおすすめは去年の3月にオープンしたホッキョクグマ館。見どころでもある水中トンネルからは、プールの中を泳ぐホッキョクグマの姿を間近で見ることができ、思わずその迫力に圧倒されるほどでした。水中トンネルの上に座るホッキョクグマ動物園というと郊外などにあるイメージが強いかと思いますが、この円山動物園は地下鉄で気軽に来ることができる場所にあるのも特徴です。また、広い園内にはサクラをはじめとする多様な花木があるほか、動物園のすぐ隣は天然記念物でもある円山原始林が広がっているため、自然に囲まれた動物園は、暖かい時期になるとお花見やピクニックを楽しむ人々も多く訪れます。さらに、円山動物園の近くには、札幌市円山球場や様々なスポーツ施設を有する円山公園、北海道内最大の神社でもある北海道神宮などがあり、そのどれもが札幌市民にとってなくてはならない場所です。なかなか自分の住む地域の歴史や背景を調べるということはないかもしれませんが、いざ知ってみると今まで当たり前のようにあったものも、より大切に、身近に思えるかもしれません。私もお世話になっている札幌、ひいては北海道のためにより一層知識や理解を深めていくとともに、その素晴らしさをこのお手紙を通して皆様にもお伝えできればと思います。したっけ( 北海道では「それじゃあ」のことを「したっけ」といいます。)、来月もお手紙を書かせていただきますね。北の快適工房 代表取締役 木下勝寿